「あ、じょーかん!」
ひょい
「なんで避けるんですか!」
「きみこそなんでとっしんしてくるかな」
「上官が避けるからですよ!」
「……かいわになってるようでなってないよね」
「そうですか?」
「……きみがしょただとはしらなかったよ」
「小さいってかわいいじゃないですか」
「まあそれはひていしないけど」
「あ、でも別に大きくても東北上官は可愛いと思ってると思います!」
「べつにかわいいとかおもってもらわなくていいよっ」
「上越上官のこととは言ってないですよ?」
「……」
「わ、すみません、冗談です! 泣かないでください!」
「だれがなくかっ」
「何、信越ってば上官泣かしてるの?」
「ないてないってば!」
「泣かせてないって!」
「ふうん、まあいいけど」
「……なにかいいたそうだね?」
「いえ、それよりもこれを」
「……? なにこれ」
「みたままです」
「ねこみみふーど?」
「フードに見えますよね」
「そうですね。それ以外には見えないかと」
「いしつぶつ?」
「いえ」
「じゃあなに」
「上官に贈り物だそうですよ」
「だれから」
「女子職員一同、だそうです」
「……おもちゃあつかい?」
「愛されているんでしょう。まだまだありますよ」
「……まだまだって」
「段ボール3箱ですね、とりあえずは」
「あ、朝から段ボール箱運んでたのってそれか」
「そう。で、上官。また向こうに送ります? それともこちらに着替え分として残します?」
「これきてどこにいけっていうの」
「別に職場に来ていただいて構いませんよ?」
「いげんもなにもあったものじゃないね」
「はっ、その格好で何を仰いますやら」
「……きみ、なにかおこってる?」
「いいえーせっかく着ていただいたフードケープだったのに一日たってみれば行方不明になったなんて嘘に気づいてもいませんし恨んでもいませんよー安心してください」
「おまえよく息が続くなあ」
「……しんえつ、そこじゃない」
「で、どうします?」
「……こっちにおいてく」
「それが賢明でしょうね。向こうに着て行けばまた剝かれてしまうのが落ちでしょうし」
「?! どこまでしってるのさ!」
「さあ。どこまで何が起こったのか教えてもらいたいのはこちらだと思うのですが」
「……やっぱりおこってるんじゃないか」
「怒ってないとは言ってないですね」
「なあ、これ他にもあるのか?」
「ネコミミフード? 上官サイズならいろいろ取り揃えてあると思うけど」
「ながのとおそろいとかにしようとおもってるのならやらないからな」
「……」
「ばれたか、ってかおするな」
「せっかくだから可愛いものを並べたいと思っただけじゃないですか」
「ながのだけにすればいいでしょ」
「えー、上官が着るから意味があるんですって」
「ぼくなんかをかわいくしてどうするの」
「目の保養です!」
「きみ、めがねひつようなんじゃない?」
「両目とも2.0ですよ?」
「上官がいってるのは心の眼鏡じゃないかな。まあでも別に必要ないと思うけど」
「……もうすきにすればいいけどさ」
「じゃあ、今度このネコミミフードと尻尾付きかぼちゃパンツを!」
「ちょっとまって。そんなものまであるの?」
「ありますよ。有志一同様々な衣装を用意しています。一覧表はありますがいります?」
「いります?って、ぼくにつくったんじゃないの、それ」
「ええ。これから贈る者たちが被らないように相談するためだそうです」
「……」
「あ、今度サイズをきっちり測らせてほしいと言われましたけど、さすがに断っておきましたので安心してください」
「……もうこのさいそれくらいかまわないけど」
「まあ女性職員ならさすがに門前払いは食らわせなかったんですけどね」
「……」
「二度とそんな気にならないように釘は刺しておきましたよ?」
どうやって、とは問うことのできない雰囲気がそこにはあった。
キリがなくなってきたのでひとまず終了。

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