東北上官全線開通おめでとうございます。
それにしてもあいにくのお天気だったようで……。
関西でも前日から珍しい天候に驚いていました。
そのためか12/4朝通勤しながら頭の中を廻って行った小ネタはこんなのでした。
東北新幹線全線開通を明日に迎えてお祭りムードが漂うかと思われていた首都圏だったが、在来線では強風の影響にそれどころの話ではないというのが実際のところだった。
「よりによってこんな日にねえ」
「明日もどうなるか」
窓の外に舞い上がる木の葉を見やって京浜東北が嘆息すれば、書類を確認しながら東海道も同意するように言葉を重ねた。
何事もなければいいのだが、山形新幹線の時も秋田新幹線の時も開業当日にトラブルに見舞われたという前例がある。それらは人災に近いものだったが今回は天災によるものだ、人がどれだけ手を尽くそうと避けようがない。それでも念願の開通日くらい空気を読んでほしいと、どこにいるともしれない神に祈りたくなるのは仕方のないことだろう。
その神がいるからこその今の天候なのかもしれないが。
ふとそんなことを思いついた京浜東北は、部屋の隅で上官へ提出しなくてはならない書類を睨みつける高崎にねえ、と声をかけていた。
「君のとこの上司が荒れて何かしてるんじゃないの?」
この大荒れの天候は。
それはどこから用意したのか、巫女姿でお祓いをしていたという噂のある上官を思い出した京浜東北の言葉だったのだが。確かにそんな話もあったなと思いながら高崎に目を移した東海道は思わず肩を落とした。
そこにあったのは、なるほどと納得したように大きく頷くかの上官の直属の部下の姿だったからだ。
「そこで、一瞬でも上越上官が何かした、って考えるのがお前らしいよな」
「え、違うのか?!」
「……一瞬どころじゃなかったみたいだね」
その原因であるはずの京浜東北もつい苦笑してしまうほど素直に驚きを示す高崎に東海道は呆れるしかない。
「おまえは自分の上官をなんだと思ってるんだ」
「え」
なんだといえばなんなのか、もうそれは上官としか答えようがないと顔に書かれている高崎に、わずかながら憐憫の情さえ湧いてくる。
知っていたけれど、どうしてこいつはこう育ってしまったのだろう。
実はその一端を担っているかもしれない東海道が額を押さえる横で、京浜東北は高崎がこう育ってしまった原因のほぼ全てを占めるだろう路線の名を挙げた。
「むしろ、何かするなら君の相方の方じゃないの?」
「!」
はた、と膝を打つ高崎に今度こそ二人揃って突っ込みを入れる。
「「だからそこで納得するな」」
「……いや、だって」
「確かに宇都宮なら何かやりそうだけど」
「ここで何かすることこそあいつのプライドが許さないだろうが」
「ああ」
なるほど。
素直に同僚の言葉を受け入れる高崎は、やはり自分の相方も上司も天候を操れるほどの何かを持っていると信じ込んでいるらしい。
育て方間違ったなあと、親でもないのに思ってしまう二人がいたのは別の話。
なんだか書いててよくわからなくなったので中途半端だけど終わり
あれ? 高崎ってあほの子でかわいいね、って話になったのだろうか?
いやそれよりも肝心の東北上越が出てこないのがどうなんだろう。
